古傷の痛みについてお伝えしたいと思います。
よく、怪我を何年前かに、何十年前かにして、寒くなると痛くなるとか、
怪我をした後ちょっと体が変形したまま残っちゃってるとか、
こういう古傷が痛むですとか
ちょっとした後遺症の原因が何故起きてくるかっていうのを、
ここではお伝えしたいと思います。
筋肉が傷付いた場合、
怪我をした、手術とかも同じなんですが、
傷を付けてしまうと、どうなってくかっていうのも、わかり易くお伝えしたいと思います。
まず筋肉の構造を簡単にお話します。
筋肉という物があって、筋束というね、筋肉の束があります。
で、筋線維があって
筋原線維があって、
筋細線維っていうふうになっています。
ワイヤーみたいに、線維が束になってるのが筋肉ということになります。
この中の筋原線維の周りに、
筋小胞体というカルシウムを入れている袋があるんです。
で、筋肉というのは、体を動かすことにより、
これは筋肉にカルシウムが、筋細線維というとこにカルシウムがくっついたら縮んで、反対側の場所にカルシウムがくっついて、こっちのカルシウムが離れると戻る、というふうに、これをもう淡々と繰り返してます。
そうやって体は動いてるんですが、
傷が付いてしまうと、筋肉に傷が付いてしまうと、
この筋小胞体っていうカルシウムの袋が破けてカルシウムが出てしまうので、
その出たところの、筋細線維のところの筋肉っていうのは、
みんなキュッと縮んでしまいます。
縮む力が働くので。
で、こうやってカルシウムっていう物質で、
筋肉を縮めたり伸ばしたりしているっていうふうに、まあ伸ばすというかね、
離して元に戻すっていうふうにしているっていうふうに、理解をしてください。
では、何故古傷が残るか、
一度固まった筋肉が軟らかくならないまま固まって、
変形したままでいるから、っていうことなんですね。
で、筋肉の線維が切れた時に、さっき筋小胞体っていう袋が破けて、カルシウムがドバっと出ると言いました。
これカルシウムがドバっと出るんですけど、筋肉の線維切れてますので、治すためにいずれにしてもカルシウムっていう物質ね、筋肉の線維の周りに集まっていて動かないようにしている、このカルシウムが固めてる中で、筋肉の線維がくっついてカルシウムというのが抜けて、筋肉の線維がくっついてる状態になって元に戻るというふうになってるんです。
で、筋肉の線維がくっつくのに大体三週間かかります。カルシウムが抜けきるまでに二ヶ月、といわれています。
こうやって体の傷を治しながら、わたし達は生活したり体動かしたりしてるわけです。
で、古傷が何故残るかって事なんですが、筋肉の線維が切れますね。切れてカルシウムが入る、で、カルシウムが入った状態の時に、筋肉の線維たくさん切れた場合には当然カルシウムがたくさん入るわけですね。
小さい傷であっても、この傷付いて固めてる筋肉の周りは動かしづらくなります。固まってますから。だから痛いわけですよ、通常は。
固まってるわけですから痛いんですけど、伸ばしたら痛い、っていうのが通常です。筋肉を伸ばすと痛い。傷付いてるのでね、伸ばすと痛い。
で、この伸ばすと痛いからといって、痛み止めをつかってしまったり、まあ無理に痛いの我慢してスポーツとかしていると、この固まってる筋肉の外側、カルシウムで固まってる筋肉の外側の、固まってる筋肉達がまた筋肉の線維切れちゃうんですね。硬いの無理に引っ張るので。
で、またカルシウムっていう物質が入って、固めて、またちょっと切れる、固めて切れるっていうのを繰り返してしまうと、大体5mm以上のカルシウムの固まりが出来てくると、抜けなくなってしまいます。筋肉の中で。
この抜けなくなって残っている状態が、古傷なんですね。古傷です。
ほんとうに傷付いた筋肉のところにカルシウムが溜まっていて、傷跡が残っているということです。まあカルシウムが溜まってるっていうことなんです。
で、同じようにこの後遺症、大きな怪我をした時に筋肉が縮んだまま、うまく伸びないんですよ、っていう方もいらっしゃいます。こういう場合も同じで、カルシウムがたくさん溜まっているので、縮んだままになってしまっているので、伸びなくなったりします。
ですから、この筋肉の中から傷が付いた場合は、最終的にカルシウムっていう物質をしっかり外に排出、出すっということが大事になります。
このカルシウムを外に出す、っていうことを出来るようになったのが、緩消法という治療方法で、
カルシウムを、筋肉の中にあるカルシウムを外に、
余計な物は外に出したりとか、
筋肉の中を別の場所に移動させたりっていうね、
こういう事が出来る治療方法が出来ていますので、
古傷が痛くて困ってる方、
寒くなると痛くなるとか、
気圧の変わり目に痛くなるとか、
こういうのはみなさん傷が残ってる方たちなので、
是非このカルシウム、傷ですね、治していただいて、
こう寒くなって痛くなるとか、
気候の変わり目、
気圧の変わり目で痛くなどの不快な症状を取っていただきたいと思います。
もう一度言いますね。
傷が付いてる場所にはカルシウムが溜まっていて、このカルシウムが抜けない限りは傷跡として残りますので、必ず古傷が痛むという状態になってしまいます。
大事なことは、この筋肉の中にあるカルシウムっていうのを抜いてしまうことですね。余計な分を、外に出してしまうってことが大事になりますので、これが2007年に緩消法、っていう治療方法で出来るようになりました。
古傷が痛くて困ってる方、
特に激しいスポーツをされた方なんか、
もう必ずと言っていいほど、古傷が痛むっていう状態はあると思いますので、
この緩消法という治療方法を行えば、何十年も古傷が痛くて辛かった痛みも消えてしまいますので、是非受けていただければと思います。