腸骨より上の腰痛は治しやすい。

「腰」というのは、どこの部分だと思いますか?

この質問に対する回答は、人によってバラバラです。

解剖学的には、
腰椎周辺の背部のことを指すので、

肋骨(あばら骨)の下から

腸骨(骨盤)の上までの

5㎝~10㎝の範囲ということになります。

 

実は、

痛みなどの症状が

「腸骨より上にあるのか」

「または下にあるのか」

の違いで、腰痛のタイプは分けられます。

 

腸骨より上の場合は、

緩消法で10分もあれば痛みが消えてしまう

とても症状の軽い腰痛になります。

 

ただし、

痛みを我慢して無理をしたり、

痛み止めの薬を飲んだり、
湿布を貼ったりなど、
痛みをごまかしながら無理することで、

筋肉の線維はブチブチ切れてしまい、
「軽い腰痛」であっても「慢性化」してしまいます。

「慢性化」すれば、
治療に時間を要すため、

慢性化をしないように、

痛みがあるときは、
できるだけ無理しないことが重要です。

 

一方、
腸骨より下の痛みの場合は、
時間を多く要しますが、

腰の筋肉が硬くなり、
血行不良が起こっていることが原因ですので、

これについても
もちろん
緩消法で痛みを無くすことができます。

「骨の歪み」を矯正しても腰痛は治らない!?

筋肉が縮むことによって
骨がズレることはありますが、

骨がズレても、

そのこと自体で痛くなることはありません。

 

90度近いくらい腰が曲がっていながら、
スタスタ歩いている老人は

「腰はまったく痛くない」

と言っています。

 

たとえ腰が変形していても、
筋肉に問題がなければ腰痛にはならないわけです。

 

仮に、

腰痛で苦しんでいる人に対して、

「体のゆがみを戻して痛みはそのまま残っている」

もしくは

「体のゆがみはそのままで痛みが消える」

どちらがいいかを
考えてもらえば、

ほとんどすべての人が後者を選択するはずです。

 

腰痛とは
それくらいツライものだからです。

誤った常識ともいえる骨のことは、
いったん忘れてください。

 

なぜなら、

筋肉の問題を無くしてしまえば、
痛みは取れるし、
周辺の骨も正しい状態に戻っていくからです。

腰痛のときの病名って気にしなくていい!?

腰痛は

「病名(症状)がはっきりとしていて、
医師による手術などの治療が必要なもの」と

「一応、病名(症状)はあっても
医師による治療ができないと思われるもの」

とに分けられます。

 

事実がどうであるかは別にしても、
日本の病院では一般的に、

椎間板ヘルニア、
脊椎分離症、
脊椎すべり症、
腰部脊柱管狭窄症、
変形性脊椎症、
骨粗鬆症、
化膿性脊椎炎などが

前者に分類されます。

 

そして、
後者になるのが、

腰痛症、
筋肉炎症、
筋筋膜症などです。

 

腰痛で
病院に行った場合、
椎間板ヘルニアなどと診断されなかったとすれば、

腰痛症か

ぎっくり腰と

診断されることがほとんどのはずです。

 

では、
腰痛症とは何を意味するのかといえば、

“腰が痛い症状”

のことです。

 

つまり、

「腰」が痛くて病院に行って「腰痛症ですね」と
言われるのは、

「頭」が痛くて病院に行って「頭痛ですね」と
言われるのと変わらない診断結果です。

 

ぎっくり腰は、
急性腰痛症とも言い換えられます。

したがって、

ぎっくり腰と診断されるのは、
「あなたは急に腰が痛くなったんですね」と言われるのと変わらないわけです。

 

筋肉炎症とは、
筋肉痛のことです。

急な運動、過度な運動などにより、
筋肉が炎症を起こして腰痛になるケースです。

中腰で荷物を持ち上げようとしたときなどにも
そうなるように

ぎっくり腰と区別しにくい部分もあります。

 

筋肉の炎症は
三日間ほど安静にしていれば
治まる場合が多いのですが、

炎症を起こしている筋肉を助けようとして
他の筋肉に負荷がかかると、

痛い部分が広がり、

慢性腰痛になってしまいます。

 

筋筋膜症は
筋肉や
筋肉を包む筋膜が、

負荷や疲労などから
痛むようになることなので、

筋肉痛の一種と考えてもらえばいいでしょう。

「慢性腰痛」の原因は100%筋肉にある!?

痛みには
「急性」のものと
「慢性」のものがあります。

靭帯断裂といったケガなどをすれば急性の痛みも出ますが、

慢性の痛みの原因となるのは筋肉だけです。

 

だから、

「慢性腰痛はすべて筋肉の問題」だと言い切れるわけです。

 

なぜから、

病院が根拠としている西洋医学では、

切り傷や
打ち身、
ウイルス感染

といった例を除けば、
痛みの原因は筋肉の問題以外にないということは
科学的に解明されているのです。

ですので、
骨が曲がったり、
ズレたりして痛みが起きるというのは事実ではないのです。

日本の医学部生であれば、
必ず教科書にする『標準生理学』という本は
1000ページを超える厚さの専門書ですが、

その中では
「痛み」について解説されている部分は
5ページほどしかありません。

それでも、そこにはちゃんと
「筋の収縮によって痛みが起こる」と書かれています。

腰痛はなぜ筋肉から痛みが出ているのか?

体幹の中でも、
首の下からお臍の下までは、
太い血管は筋肉の中を通りません。

しかし、背骨の内側、
つまりお腹側のほうについては、
(首の下からお臍の下を)外れると全部筋肉の中を通っています。

だから筋肉が硬くなるということは、
血管を潰すっていうことなんです。

体が痛くなってる時は
血管を潰してるってことです

それで血流が悪くなって、
簡単に言えば酸素不足で痛みが出ているんです。

これが痛みの原因で、
筋肉が緊張、つまり筋肉が硬くなってる、ことによって起こってるんです。

わかり易く言うと、
肩こりの時、触ってみると硬いですよね。

あれが筋肉の緊張です。
だからあの硬くなっている筋肉が軟らかくなれば、肩こりでは無いということです。

簡単に言えばそういうことなんです。

MRIを撮っても、『腰痛異常なし』のワケ

みなさんは腰痛についてどのような印象をお持ちですか?

いままで腰痛を患ったご家族やご親戚を見てきたことがあれば、いろんなところにいったけれど結局治らなかったという印象がないでしょうか。そして、一度なってしまったら緩やかに悪くなる一方でもうよくならないものだという印象がないでしょうか。

ここで言う腰痛とは、何ヶ月も同じ箇所が痛み続ける状態を指すことにします。痛みは痛みでも、切り傷や打撲などとちがいますよね。放っておくと回復していく痛みと、放っておくと悪化していく痛みに分かれるんです。なぜでしょう。

それは、「腰痛」が筋肉が硬くなることで起こっているためです。ほうっておくとだんだん硬くなりますよね。年配の方ほど体が硬いことからもわかると思います。そして、痛い箇所は必ず硬くなっています。筋肉が硬くなるというのは、別に組織が切れているわけでもないので、自然治癒できないんです。

ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断された場合でも、痛みの箇所と画像の比較でしっくりこないことも多いと思います。それも筋肉が硬いことで痛みを発しているためです。

つまり、筋肉を元の硬さに戻らない形で軟らかくすることができれば、痛みが消えていくということです。それができる施術方法が「緩消法」です。揉むわけではないので、外側から緩やかに軟らかくしていくことがかの可能です。

ぜひ緩消法で、痛みの不安から解放される生活をお過ごしくださればと思います。