五十肩の対策

腰でしたら、サポーターで固定してしまえば、

硬くなった筋肉は動かされない状態になるので、痛みを弱めることができます。

 

しかし、日常生活の動作を考えると、肩を完全固定してしまうことは難しいですよね。

通常とれる対策についてお話します。

 

実はほうっておくと痛みが治まる方が多いようです。

しかし、痛み出す前よりも可動域は狭くなります。

温めるのはやらないよりはいい方法です。悪化を遅くすることができます。

あまりにも悪化した場合でしたら、手術で石灰化した部分を取り除く方法もありますが、

予後はあまりよくないようです。

 

では、どうしたらよくなるのでしょうか?

まず揉む方法は、その時に軽化してもだんだんと悪化します。

最近は注射もテレビでよく見ますよね。

じつは、その時だけ筋膜のすべりをよくするものなんです。ただ、内側に直接はたらきかけるので状態によっては高い効果を感じるかもしれません。しかし、痛みの原因にはたらきかけるわけではないので、戻ってしまいます。

 

最初のほうで、筋肉が硬くなることが原因だと申し上げました。

つまり、軟らかく戻すことができれば、痛みはおさまっていくわけです。

それができる治療法が緩消法です。

 

石灰化した筋肉というのは、ほんとうに骨のように硬くなっています。

時間はかかりますが、少しずつでも症状を減らすことができるので、

ぜひ、治療院へ通ってみてください。

 

最後に、デスクワークの方は、日頃から15分おきくらいで動かして、

固まりにくくする工夫をしましょう。

五十肩の症状・原因

五十肩の症状

五十肩は、夜間に突然強い痛みが生じて眠りにくくなったり、

肩から腕にかけて、ねじったり、上げ下げする時や

久しぶりに重いものを上げる時などに起こります。

別名、肩関節周囲炎とも呼ばれます。

その時の状況によって、滑液包炎、腱炎、石灰沈着、

肩周りの組織の問題などの説明をされることもあります。

ひどい状態になると、レントゲンやCTなどでも石灰沈着を確認できます。

肩こりと五十肩が別物のような書かれ方をしているものも多いですが。

原因は同じで筋肉の硬化です。

あと、ちなみに四十肩と五十肩は違いはなく、指している状態は同じものです。

五十肩はなぜ痛いのか?

痛みの理由を先に言いますと、筋肉が硬くなったため起きています。

動かしてみるとわかるのですが、症状が出る頃には、

背中から肩までの広い範囲で硬くなっている感覚があると思います。

五十肩のメカニズム

起こる理由はいくつかあります。カルシウム不足や酸性化で起こるもの、

他には、肩周りを長いこと動かさない生活習慣、

動かし過ぎる生活習慣です。

順番に説明します。

まず、カルシウム不足や酸性化の説明です。

身体の働きとして、体内のカルシウム濃度やPH濃度を一定に保とうとする機能があります。

不足すると骨から血中へカルシウムを移動させて濃度を保とうとしますが、

骨からくるカルシウムは量が多すぎるので、必要の無いところにまで渡っていきます。

たとえば、肩周りにくっついて石灰化した場合は、五十肩に。ゆ

血管にくっついた場合は、動脈硬化に。

ほかに内蔵や腱など全身いたるところで悪さをしますが気づきにくいです。

次は、肩まわりを動かさないため硬くなる説明です。

なぜ動かさなくなってしまうのでしょう。

現代人の多くは、過ごす時間の多くをスーツやシャツを着ていると思います。

では、普段着ている服の形は、腕を上げやすいでしょうか?

腕を下ろしたまま動かしにくい形のものが多いですよね。

ふだん運動をしない方(肩まわりを動かす習慣のない方)は、

多く着る服の可動域が、そのまま身体の可動域になってしまっているんです。

こう考えると怖くないですか?(笑

最後に、動かし過ぎるというのは、

若いころに激しいスポーツをされていた方や、

日常的に力仕事をしていて身体を偏ったバランスで使っているような方が該当します。