ANSWER
ゆがみが原因で痛みは起こりません。
骨盤の歪みは、産後の方だけでなく老若男女すべての方に見られます。
骨盤の歪みは主に足の長さで判断します。一般的に、両足の長さが違えば、骨盤に歪みがあると判断します。
『骨盤の歪みが腰痛などの痛みの原因』と信じている方が多くいらっしゃいますが、実は腰が痛くない方でも、ほとんどの方は足の長さはそろっていません。
それにもかかわらず、骨盤の歪みが原因で腰痛になっていると、勘違いされている方が少なくありません。
痛みの原因は“筋肉の緊張”ですので、骨盤の歪みによって腰の筋肉が引っ張られた状態が長く続くと、緊張して痛みが発生することもありますが、
ここで大事なのは、
骨盤を元の位置に戻しても筋肉の緊張がなくならない限り、痛みは消えないということです。
ここまでお話しして、それでも
「骨盤の歪みが原因と教わってきたから信じられない」という方に一つ質問をさせてください。
腰の曲がったおじいちゃん、おばあちゃんを見たことがないという方はいないと思いますが、
僕の住んでいる田舎町では、腰が曲がっても畑仕事を元気にしているご老人がたくさんいらっしゃいます。
当然、腰が完全に曲がっているので若い方の骨盤の歪みどころのレベルじゃありません。
もし、骨盤の歪みが腰痛の原因だったとすれば、あんなに腰が曲がって、骨盤も大きく歪んでいるご老人は畑仕事どころか、
家からも 布団からも 出れない状態のはずです。
歪みが原因であれば、腰の曲がったご老人がなぜ全員腰痛でないのでしょうか?
近所の腰の曲がったおばあちゃんは、毎朝おしゃれな衣装を着て、楽しそうに愛犬と散歩をしています。「腰痛くなったら待っとるね」と、チョイチョイ営業をかけてますが来院見込みはなさそうです。
また、こんな話もあります。
3年間毎月2回、整体で骨盤矯正をしてもらっていた40代の女性の方がいらっしゃいました。その方は今も、骨盤が歪んでいますし、いまだに腰痛もちです。
3年間で約30万円近くを支払ってます。大事な家族や自分の本当にやりたいことに使っていたとしたら、 今よりももっと人生楽しくて充実してたのではないかと思います。