椎間板ヘルニアの嘘

椎間板ヘルニアで、痛みは起きません。

椎間板とは脊柱を構成する骨と骨の間にある軟骨で、ヘルニア(hernia)とは「飛び出す」「脱出する」という意味のラテン語です。

この椎間板がずれたように飛び出して神経にあたると、
神経を圧迫して痛みやしびれを起こすというのが、
これまで多くの治療家がしていた説明です。

しかし、それはちゃんと医学を学んだ人間であれば、
口にできる言葉ではないほど事実に反することです。

なぜなら椎間板は、神経よりやわらかいものだからです。

医学生であれば必ず大学で手に取るはずの医学書にも
「椎間板が神経にあたっても、痛みやしびれが出ることはない」
と書かれています。

滋賀医科大学名誉教授であった横田先生も、このことを実験しています。
そして、「臨床医のための痛みのメカニズム」という専門医学書の中で、
「神経根痛は、神経根圧迫だけでは症状は出ない」
「脊髄神経根をバルーンカテーテルを使って圧迫すると、知覚障害と感覚鈍麻が誘発されるが、痛みは誘発されない」ということを書いています。