腰痛で病院へ行くとMRI検査を受けることになる場合が多くあります。
そこで映し出される神経と思われがちな白くて太い筋は、神経ではなく髄液です。
そこに何かが当たっていても痛みが起きることはありません。
そういう事実から考えてみても、腰痛の原因を探るためにMRI検査をすることは、ほとんど無意味です。
最近は日本整形外科学会、日本腰痛学会でも「重篤な脊椎疾患の兆候がなければ画像検査をする必要はない」「患者が望むこともあり現状では約8割で画像検査をするが、画像で原因がわかることは多くない」「加齢で起きる骨の変化を画像で示して、そのために状態が悪いと思い込ませるのは逆効果だ」とする見解が示されています。
日本以外の先進国では、腰痛患者に対してMRI検査を行うことはありません。